« 劇団ズーズーC復活に向けて・・・・「演技論シリーズ」① | トップページ | 演技論シリーズ③「演技の下手な演出と、演技の下手な役者のアホ稽古」 »

2024年4月30日 (火)

演技論シリーズ②「コーチ(演技の指導者)のいない演劇界」

すみません演技論シリーズ、いきなり間が空いてしまいました。あの・・・書いてたんです、いや書いたんですけど・・・・アップロードをしくじって書いた文章が消滅・・・・あ、その消滅も僕のせいなんですけど・・・それでちょっと凹んで、間が空いてしまいましたm(_ _)m

さあ!間が空いた割には大きく出ました!「コーチ(演技の指導者)のいない演劇界」
あ、でもこれ「セリフでつむぐ演技」に限ります。普段劇団ズーズーCがしているお芝居です。ミュージカルやバレエにはキチンとした指導者がいらっしゃいますので。

ではコーチがいないとはどういうことなのか?演劇界には演技方法の指導者がいないのです。スポーツでは引退された元一流選手がコーチをしますよね。この元一流選手というのがポイントです。演劇界ではおおむね演出が演技指導をします。その演出は元一流役者ではないのです。演技はしたことないけど芝居をたくさん観て勉強して演出になった人や、演技は下手だけど演劇が大好きなので演出になった人が、演技指導をするのです。これってスポーツではあり得ないですよね。野球をたくさん観たからって野球のコーチにはなれないですよね。野球は下手だけど野球が大好きなので野球のコーチになりましたってあり得ないですよね。これがまかり通ってるのが演劇界なのです。
演技もスポーツと同じで、やってみないと、やってる人じゃないとわからないことがたくさんあります。

これはまだイチローさんが日本でプレイしている時のことですが、当時解説者をしていた三冠王で有名な落合さんがイチローさんに打撃フォームについて「俺しかわからないだろうけどトップの位置が浅い」言われたイチローさんは「ああ、ってことは始動がこうで、ここが遅れて・・・・参考になりました。中々言ってくれる人もいないので」・・・・・・この会話の意味僕にはわかりません。僕は野球経験者じゃないので。野球経験者の方なら少しはわかりますよね。でも多分イチローさんと落合さんのレベルで理解することは難しいと思います。トップの位置が浅いかどうかだけなら、教えて貰えれば素人の僕でもイチローさんに「今日、多分トップの位置浅いですよ」って言えるかも知れない。でもそんなわけないですよね。他にいろんな要素がある中、落合さんはトップの位置に着目して指摘したハズです。それは超一流にしかわからないことなのです。

しかし!・・・・演劇界は、演技をしたことのない奴(演出)や演技が下手で演出になった奴(演出)が演技指導をしているのです!そういう方々(奴ら)が演技も出来ないくせに、ああだこうだと適当な演技指導をしてくるのです!野球で言うとこんな感じ。「スライダーをもっと曲げろ!」いや曲がるもんなら曲げたいし、曲げろじゃなくて曲げ方教えろや!「フォークをもっと落とせ!」だから落とし方を教えろ!「空振りをするな!」したくてしてるんちゃうねん!「9回裏にホームランを打て!」打てるもんなら打ちたいわ!「最近ヒットが出ないな。奥さんと上手くいってないのか?」じゃあ奥さんと上手くいってる奴は全員ヒット打つんか!・・・・・と、こんな感じです。こんな指導あり得ないですよね。でも演劇界ではまかり通ってる、それはなぜか?
演技にも技術があり、それは主に感情を作る、起こす、再現して表現する、ことなのですが。その技術に到達している役者が極端に少ないからです。ましてや演技の出来ない演出にその技術を理解して指導することなど出来るはずもない。
故に演劇界にはコーチがいないのです。そしてコーチがいなのので優れた技術を持った役者が育たない。この負の連鎖を繰り返しているのが現在の演劇界だと思います。

長くなりましたので今日はこの辺で(^^)/

次回は、なぜ負の連鎖が起こるのか?を、なるべく面白くお話ししたいと思います。
次はすぐに、すぐに書きますからお楽しみに~(*^_^*)

|

« 劇団ズーズーC復活に向けて・・・・「演技論シリーズ」① | トップページ | 演技論シリーズ③「演技の下手な演出と、演技の下手な役者のアホ稽古」 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。